バレーボール選手の多くがアマチュア選手で、実業団チームの社員選手や嘱託契約をしている選手がほとんどです。バレーボール優先の社員といったところでしょうか!
企業の社員選手かクラブチームの選手、プロ選手、立場によって1日の練習スケジュールは全然違います。プロ選手は当然バレーボールに専念することができますが、社員選手は通常の仕事もありますので、仕事とバレーボールの両立をすることになるのです。
全日本に選出されたメンバーでさえ練習以外に他の会社の仕事もしている環境です。このような環境でプロ選手だらけの海外選手達にオリンピックで勝てるのでしょうか。体格で劣る上に練習時間も海外選手の方が上となると、そりゃなかなか勝たせてもらえないですよね。
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日本にバレーボールのプロ選手はいるの?
日本にも少数ながらバレーボールのプロ選手は存在します!
・柳田将洋さん
などなど。
他にもプロ宣言をしてバレーボールのプロ選手としてプレーしている人は存在します。少しバレーボールのプロ選手をご紹介したいと思います。
個人的にも同じレフトポジションなのでいつもスパイクフォームなどを参考にしている選手達です。石川選手も、柳田選手もスパイクフォームがとても大きくしなやかです。打つ前からこれはすごいスパイクがくる!ってわかる感じですね!
石川祐希選手 プロ宣言「覚悟をもって進んでいきたい」
大学生から日本代表のエースとして活躍している石川祐希選手。1995年12月11日生まれの愛知県出身です。高い攻撃力とレシーブ力が持ち味の選手です。星城高校で2012年・2013年と2年連続でチームを高校三冠へと導いたエースである。高校卒業後、中央大学へと進学し、全日本候補へと選出されました。その後はイタリアのセリエAのパッラヴォーロ・モデナへと武者修行へ行き、セリアA1のラティーナでプレーしています。
以下は朝日新聞さんの石川祐希先週の「プロ宣言」に関してのインタビュー内容です。
バレーボール全日本男子のエースで、昨季はイタリア1部のラティーナに所属した石川祐希が27日、帰国した。3月に中央大を卒業したばかりだが、今後はプロ選手として活動していくことを表明。「覚悟をもって進んでいきたい」と意気込みを語った。
石川は、これまでも大学に籍を置きながらイタリア1部リーグでプレー。そのなかで、「厳しい世界に身を置いて頑張ることで、より一層成長できるんじゃないか」という思いを強くしたという。大学卒業と同時にプロ選手になるのは、バレー界では異例だが、本人にとっては自然な選択だった。
3度目のイタリアで初めてフルシーズンを経験した。「昨季より出場機会が多く、(チームに貢献する)プレーもできたと思う」と手応えをにじませる。周囲の選手とは身長で劣る分、レシーブやディフェンスを意識したという。「好不調の差をなくしていくことが今後の課題」と振り返った。
来季の所属は未定だが、引き続き欧州でのプレーを希望している。5月上旬からは今季の日本代表の活動も始まる予定で、「ファンの皆さんに、さらに成長した姿を見せたい」と話した。
柳田将洋選手プロ転身の理由 「社員時代は先が見え過ぎていて」
2013年から全日本メンバー入りを果たしている柳田将洋選手。1992年7月6日生まれ東京都出身です。ずば抜けたパワーと試合の雰囲気を一気に変えてしまう強烈なジャンプサーブが持ち味の選手です。東洋高校時代には全国高等学校バレーボール選抜優勝大会で全国優勝を果たしている。その後は慶應義塾大学に進学し、その後Vプレミアリーグのサントリーサンバーズに入団する。
2017年にはドイツのブンデスリーグ1部のインガーソル・ビュールへの移籍を発表した。2018年にはバレーボール男子の日本代表主将に就任した。
子供時代に出会ったスポーツや芸事で生活する。それがどれほど幸福なことか。もちろんいばらの道のような厳しさも、時には味わうだろう。だが、その道一本で勝負する潔さと、選ばれた人間にしか許されない孤高なさまは、はたから見ても魅力的だ。
柳田将洋は、昨年4月プロ転向を表明、9月からはドイツブンデスリーガ・バレーボールのビゾンスビュールでプレーしている。
両親も弟もバレーボーラーという環境に育ち、慶應大学を経てサントリーサンバーズ入り。代表の主軸として期待されるだけでなく、いち社会人としても安定した将来が約束されていたにもかかわらず、挑戦の決断を下した。
現状では、野球やサッカー、その他のプロスポーツとは違い、日本ではバレーボールで生計を立てている選手はごく稀だ。「将来はプロ野球選手!」や「バルセロナでプレーしたい!」というような、少年少女の夢になりにくいスポーツだ。
では柳田はどのように、プロであることとバレーボールを結びつけて自分の人生に組み込んでいったのだろうか。
バレーボール少年だった頃、プロになるというイメージはなかったそうだ。
当時はバレーボールそのものの情報を得にくいということもあって、将来のイメージはしづらかったです。バレーボールでご飯を食べていくことはできないと思っていましたし、もちろん、バレーボールでプロになるとは思っていませんでした。
高校を卒業して、大学に入ってからその先のことを考えた時に、バレーボールをそもそも続けるべきなのかということすら考えていました」
2018年4月には、柳田将洋選手はパーソナルブック「拓ける世界」を発売した。
全日本男子のエースがブンデスリーグやプロ転向など「プロとして生きる決意」が熱く紹介された内容となっている。プロになるまでの葛藤や全日本で活躍するまでの苦労など、柳田選手が重大な人生の選択をする時に考えていたことなどが書かれている一冊になっています。同じバレーボールプレイヤーとしては非常に興味深いです!
バレーボールはアマチュア選手がほとんどです。その中で思い切って海外のブンデスリーグへ移籍してプロ選手になるというのは生半可な覚悟じゃなかったと思います。同じバレーボール選手として尊敬できますし、応援してます!日本で開催されるオリンピックでは活躍してほしいですね!
Vリーグ開幕の歴史
Vリーグとは実業団チームのトップが争う試合です。今有名なチームはパナソニックパンサーズや堺ブレイザーズ等があります。1994年12月にVリーグは開幕しました。Vリーグは開幕したもののプロチームは誕生せず興行権はバレーボール協会が持った状態で開幕を迎えました。
バレーボール プロリーグ誕生に向けて
Vリーグ機構はスーパーリーグの公式発表を行いました。このスーパーリーグの誕生はバレーボールをプレーする全て選手にとって夢のある話になっていると思います。
詳しくは下記より!
2017年5月31日、Vリーグ機構は2018-19シーズンをめどに「スーパーリーグ」を正式発足させることを発表した。体としては完全なプロ化ではなく、企業主体の現行のVプレミア・チャレンジリーグを発展させる「S1」「S2」「S3」(S3は当面男子のみ)の3部リーグ構成を計画しており、試合の運営・主管権利を現在のVリーグ機構から各参加クラブが保有し、将来的に完全ホームアンドアウェーを採用すること、企業チームだけでなく地域のクラブチームなど将来のプロ化を念頭に置くチームにも門戸を開放し、事実上相乗りできる形式をとった。
現在のVリーグはホームタウンマッチと呼ばれる、各クラブそれぞれの本拠地の自治体で開催する試合が少なく、多くは都道府県のバレーボール協会を通した売り興行である
スーパーリーグは試合の運営権を各クラブが保有することによって、ホームゲームの開催日や各種演出などを各クラブが行えるようにするなどしている。
現在のプレミアリーグの参加クラブは男女とも8ずつであるが、これを、男子は10クラブ、女子は12クラブに広げるとともに、女子は2ブロック(東西2地区制が有力)のカンファレンス制に分けて、グループステージを交流戦を含めて開催する予定となっている。外国人枠については、アジアバレーボール連盟枠の導入も含めて検討する。
またJリーグのJリーグクラブライセンス制度やBリーグのBリーグクラブライセンスを参考としたスーパーリーグライセンス制度を導入し、S1の場合は3000人以上、S2は1500人以上、S3は750人以上それぞれ収容のホームコート(体育館)を保有すること、S1の場合は男子は3回戦総当たり27試合、女子は同一グループ間で3回戦総当たり15試合+交流戦1回戦総当たり6試合の21試合をレギュラーシーズンとして行い、その後レギュラーシーズン上位チーム(男子6、女子8)による2次リーグ「ファイナル6or8」→2次リーグ成績上位3チームによる3次リーグ「ファイナル3」→上位2チームによる優勝決定戦「ファイナル」(現行プレミアリーグではファイナル3はトーナメント方式となっているが、これをファイナル3を総当たりにして、その上位2チームが優勝決定戦を行う)という流れで優勝を決定する。
S1とS2の間での入れ替えは現行方式と同じく自動昇降格とはせず、S1の下位チームとS2の上位チーム(ただしS1ライセンス保有を義務付ける)を対象とした入れ替え戦を行う。
また男子のみで実施する予定のS2とS3の間では当面原則的には入れ替え戦を行わず、現行の地域リーグと、その全国大会に相当する全国6人制バレーボールリーグ総合男女優勝大会と同じように、地域密着型の運営でバレーボールの底辺拡大に努め、一定の条件を満たした場合にS2以上へ昇格できる権利(ライセンス取得権利)を与えるとする方式が検討されている。
また将来的にはS1の試合体裁を2020年東京五輪開催以後、男子もチーム数を12(またはそれ以上)に増やし、収容人員を3500人以上に拡大する。
ホームゲームの試合数も10-12試合程度に増やし、チーム数の拡大に伴い、2ブロックによるカンファレンス制を採用する。
長期的な目標(2028年ごろ)として、参加チームを可能な限り各地区から1チームを保有、年間ホームゲームを30試合以上に増やし、完全なホームアンドアウェーに移行する
といったビカッキーを掲げている 。
日本ではマイナースポーツだったバレーボールが春の高校バレーや全日本の選手達の活躍によって大きく変わりつつあります。「プロ化」という言葉は公式発表のサイトにはなく「ビジネス化」とされているのが少し気になるが、色々な選手が大きな試合に出れる可能性を広げ、バレーボール人気の起爆剤となればうれしく思います。
この「スーパーリーグ構想」には賛否両論があるが、個人的には前向きに取られて楽しみにしています!バスケのBリーグに負けない人気になるといいなぁー!