腹筋を毎日やったら痩せるのか?なんとなく腹筋運動を毎日続けたら痩せて腹筋も割れるようなイメージがあるかもしれません。実際にどうなるのか友人に実践してもらいました!
結果から言うと、「多少は痩せたものの大きな効果はない」という結果でした。では、なぜ毎日腹筋を続けるだけでは大きな痩せる効果はなかったのでしょうか?詳しくお話していきます!
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腹筋を毎日続けても大きな痩せる効果はない2つの理由
実は腹筋を毎日続けても、しんどい割には大きな痩せる効果はありません。その理由は2つあります。詳しくなぜ腹筋を毎日続けても痩せないのかについてみていきましょう!
①負荷が軽すぎる
自重で腹筋運動だけを毎日続けても慣れてくると、筋トレの負荷が軽すぎます。
腹筋が全くできない人が続けるのであれば、筋肉に刺激を与えることができるので筋肉が成長する効果も期待できるのですが、自重で行う腹筋であればすぐにほとんどの人が慣れてしまいます。重さを増やして刺激を変えることができないのが大きな原因です。
筋肉量が増えることにより、人間の体は基礎代謝がアップします。
この基礎代謝がアップすることにより、何も動かなくても消費するカロリーが多い体になるので太りにくい体になることができるのです。
食事制限だけで痩せた人が、食事を戻した途端にまた太ってしまう(リバウンド)理由はこれです。食事制限では体の基礎代謝が上がったわけではないので、食事(摂取カロリー)を戻した瞬間元の太った状態に戻ってしまうのです。
②脂肪燃焼の効果が薄い
腹筋運動を100回やったとしても、1回上体を起こすのに3秒だとしたら「3秒 × 100回 = 300秒」なので、約5分で運動が終わってしまうことになります。
運動開始から人間の体が脂肪燃焼をはじめるまでの時間は約20分と言われており、脂肪を燃焼して痩せるためには20分以上の有酸素運動が必要なのです。20分未満の運動は、脂肪ではなく糖分を燃焼して体を動かします。
腹筋運動だけでは20分以上の運動にならないので脂肪を燃焼しにくいのです。さらに基本的に筋トレは「無酸素運動」にあたるので、脂肪が燃焼しにくいとされています。
では、どうしたら痩せるのか?
①大きな筋肉を動かす
痩せるためには運動の消費カロリーを大きくすることが大切です。消費カロリーを大きくする方法で一番簡単なのは「大きな筋肉を動かすこと」を意識する事です。大きな筋肉は小さな筋肉に比べて動かすだけで大きな消費カロリーが発生します。
特に下半身には大きな筋肉がたくさんあるので、筋トレやランニングで動かしてあげることで大きな消費カロリーが発生して痩せやすくなるのです。腹筋運動と合わせてこのような下半身の筋肉を動かす筋トレを組み合わせると痩せやすくなりますよ!
②20分以上の有酸素運動をする
上段の「腹筋を毎日続けても大きな痩せる効果はない2つの理由②脂肪燃焼の効果が薄い」でもお話しましたが、脂肪が燃焼し始めるのは「運動開始20分以降」とされています。腹筋運動の上体起こしだけで20分以上運動するのは、かなり厳しいです。
さらに「①大きな筋肉を動かす」の条件もクリアできないので、腹筋運動だけでは痩せにくいのです。
③①②を組み合わせたメニューをする
痩せるためには腹筋運動をするだけではなく、上記の①②を組み合わせたメニューをすることをおすすめします。①は大きな筋肉を動かす、②は20分以上の有酸素運動を行う。これが最も痩せやすい運動でリバウンドもしにくい体作りができるのです。
具体的に痩せる運動メニューは下記で紹介しますが、簡単に痩せる運動メニューをご紹介するとすれば下記の通りです。
- 有酸素運動20分以上(ランニング)
- 筋トレ(下半身中心+腹筋運動)
- 有酸素運動20分以上(ランニング)
有酸素運動を運動前後に入れて、間に筋トレで下半身+腹筋の筋トレをしましょう。
脂肪燃焼効果は運動後のランニングが最も高いとされていますが、運動前にもランニングを入れることで②筋トレのアップにもなるので、体が動きやすくなり筋トレ効果がアップします。ケガの予防にもなります!
【おすすめ】痩せる筋トレ2選はこれ!
私が体験して、実際に痩せた・腹筋が割れたと感じた筋トレをご紹介します。どちらも自宅で簡単に筋トレを開始できるトレーニングですので、ジムに時間がなくて行けない!という人にもおすすめの痩せる筋トレ方法です。
- 腹筋ローラー(腹筋に自重で最強の刺激を与える)
- ブルガリアンスクワット(下半身の大きな筋肉に刺激を与える)
①腹筋ローラー(腹筋に自重で最強の刺激を与える)
- 脚を肩幅程度に開く(膝コロの場合は膝を床につく)
- 腹筋ローラーを前に進めていく
- 床と体が平行になったら体を元の状態に戻す
この動作を繰り返し行います。
目安のトレーニング回数は以下の通りです。
膝コロ | 8回×3セット | ||
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立ちコロ | 5回×3セット |
効果のある筋肉
背中全体 |
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腕 |
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腹筋 |
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腹筋ローラーは名前からわかる通り、腹筋を鍛える筋トレ器具です。腹筋ローラーは筋トレ初心者の人にもわかりやすく高負荷で腹筋に刺激を与えることができます。
腹筋ローラーのおすすめポイント2つ
- 値段が1,500円~程度と安価で購入できる点
- トレーニング方法が簡単
腹筋ローラーはトレーニング方法は大きく分けて2つあります。1つ目は「立ちコロ」と呼ばれる立った状態で腹筋ローラーをする筋トレ方法、2つ目「膝コロ」と呼ばれる膝をついた状態で腹筋ローラーをする筋トレ方法です。
立ちコロ | 立った状態で腹筋ローラーをする | ||
---|---|---|---|
膝コロ | 膝をついた状態で腹筋ローラーをする |
立ちコロは筋トレ経験者でもなかなか出来ないので、これが出来るようになる頃には相当かっこいい体になっていること間違いなしです。腹筋ローラー初心者の方はまずは「膝コロ」で筋トレになれることをおすすめします。
②ブルガリアンスクワット(下半身の大きな筋肉に刺激を与える)
- 膝より高い台を用意します(椅子や公園のベンチ等でも十分です)
- 台の前に立ち、片足の甲を台に乗せます
- 地面についている足を前に出します
- 膝が90度になるまで腰を下ろしていきます※90度になったら少しキープします
- 元の位置まで腰を上げます
③~⑤を繰り返し行います。
30秒(左右交互)×3セットを目標に行います。
効果のある筋肉
大腿四頭筋 |
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ハムストリングス(太ももの裏側) |
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大殿筋(おしり) |
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ブルガリアンスクワットは簡単に言うと、片足スクワットです。片足で自分の体重を支えて、スクワットを行うのでバランスが崩れやすくなります。それを腹筋でバランスを崩さないように耐えるので、下半身だけでなく体幹も同時に鍛えられるのです。
自重ですが、かなり大きな負荷をハムストリングス(太ももの裏側)や大殿筋(おしり)に与えることが出来るので、ヒップアップをしたい女性にもおすすめの筋トレ方法になります。
まとめ
実際に腹筋を毎日続けていましたが、大きな効果は感じられませんでした。運動を全くしていない人が筋トレをスタートした場合は効果はあるかもしれませんが、腹筋だけをやっても痩せるか?と聞かれたら「別にもっと楽でいい方法があるよ」と教えると思います。
人間の体は元から腹筋が割れている作りになっているので、お腹の脂肪を減らして痩せてあげることで基本的には誰でもシックスパック(割れた腹筋)が出てきます。痩せるためには、負荷の軽い腹筋運動ばかりするのではなく、大きな筋肉(下半身がおすすめ)を動かして消費カロリーを増やすことがもっとも効果的です。
なので、腹筋運動をして痩せよう!と思っている人は上記の下半身メニュー + ランニング(有酸素運動)をすることをおすすめします!