ダイレクトは相手から得点を奪う絶好のチャンスです。しかしこのプレーは簡単そうに見せて意外とミスが多いプレーでもあります。ネット際でするプレーなので「ネットタッチ」や「ネットを超えない」などのミスが出る事が多いです。
これらのミスは今回ご紹介する4つのコツを意識しながらダイレクトスパイクを打つようにするだけで大幅に改善することができると自信を持って言えます!なぜなら、何を隠そう私がダイレクトスパイクがとても下手で苦手としていたプレーだったからです(笑)
苦手な私でも今はダイレクトスパイクを打つ前はワクワクするぐらい好きなプレーです。だってスパイクを叩きつけるのは誰でも気持ちいいですよね!
Contents
ダイレクトスパイクとは?
ダイレクトスパイクとは相手がレシーブをして直接こちらのコートに飛んできたボールをスパイクするプレーの事です。通常バレーボールは①レシーブ、②トス、③スパイクの3タッチで攻撃をしますが、ダイレクトは①スパイク!となります。相手から返ってきたボールをいきなり打っちゃうプレーなんです。
そのため相手もレシーブやブロック体制が出来ていないので、得点しやすいプレーの1つです。得点チャンスのプレーなのでネットタッチしてしまったり、ミスしてしまうと試合の勝敗を左右するプレーと言っても過言ではありません!
ダイレクトスパイクを綺麗に打ちこむ4つのコツ!
ダイレクトスパイクを綺麗に安定して打ちこむには4つのコツを意識することが大切です。これらのコツを無視してスパイクを打つと反則をしてしまう他にも「スパイクの威力が出ない」ということが多く見られます。
スパイクは力も大切ですが、正しいフォームと正しいポイントでボールを叩くことが出来れば、スパイクスピードは必ず速くなります。練習の時からコツを意識して体に叩き込んでみてくださいね!
- ダイレクトスパイクのコツ①体とネットに空間を作る
- ダイレクトスパイクのコツ②真上にジャンプする
- ダイレクトスパイクのコツ③腕を振るよりスナップを使う
- ダイレクトスパイクのコツ④打ち終わった後に空中で体のバランスが崩れてはいけない
ダイレクトスパイクのコツ①体とネットに空間を作る
このコツが一番大切です。ネットと体の間に「腕を振れる空間」を作りましょう。
・早くボールを叩きたい
・近い位置でボールを叩きたい
などの思いからネットに近づきすぎて、ネットが顔の前にある状態でスパイクを打ってしまう選手を多く見かけます。この距離感では腕を振れないので良いダイレクトスパイクは打てません。体とネットの前には腕を振れるだけの空間を必ず空けるようにしてくださいね!
ダイレクトスパイクのコツ②真上にジャンプする
ダイレクトスパイクを打つ時に前跳びになってネットに近づいてしまう選手がいます。①のコツを同じくネットに近いと腕を振れないのでまともなスパイクが打てない上にネットタッチなどの反則をするリスクがアップしてしまうのです。ネット際では真上にジャンプするようにしましょう!
ダイレクトスパイクのコツ③腕を振るよりスナップを使う
ダイレクトスパイクは腕を振り切るというよりは、ボールのインパイクとの瞬間にパンッと止めるように打つとスナップの効いた良いダイレクトスパイクが打てるようになります。
また最後にスイングを止めることにより、打点が下がることがないのでネットを超えないなどのミスを減らすことができるのです。
ダイレクトスパイクのコツ④打ち終わった後に空中で体のバランスが崩れてはいけない
ダイレクトスパイクは打った後に体勢が崩れてはいけません。基本的に垂直跳びでダイレクトスパイクを打つので、通常のスパイクよりは高さも出ないですし、パワーも出にくいです。その状態でさらに体勢まで崩れてしまうと良いダイレクトスパイクは打てません。
打ち終わった後に体勢が崩れている人は、打ち終わりまで体勢が整っているか注意しながらダイレクトスパイクの練習をしてみてくださいね!
ダイレクトスパイクでよくあるミス
ダイレクトスパイクでよくあるミスは大きく分けて2つあります。なぜこのようなミスが起きるのかについてお話します!
- ネットタッチ
- ネットを超えない
①ネットタッチ
上記の4つのコツでもお話しましたが、ダイレクトスパイクを打ちたい気持ちが先行してしまいネットに近づいてしまった結果起こってしまうミスです。ダイレクトスパイクはジャンプした後に腕を振って打たないと行けません。
その腕を振るスペースを確保することを前提として体の前に空間を開けるように意識しましょう!
②ネットを超えない
ダイレクトスパイクがネットを超えない場合は叩くタイミングが遅すぎる場合に起こります。ボールとの距離感を見誤ってしまい、叩くのが遅いとネットより下で叩くことになるのでネットを超えないというミスに繋がります。
これらのミスを防ぐにはネットより高い位置で「肘を上げて」スパイクを打つようにしましょう。
ダイレクトスパイクが上達する2つの練習方法
ダイレクトスパイクが上達する2つの練習方法をご紹介します。1つ目はフォームの練習、2つ目は少し実践に近い難易度の低いボールのダイレクト練習になります。
- バックスピンが掛かったボールをダイレクトスパイク
- 手投げダイレクトスパイク
①バックスピンが掛かったボールをダイレクトスパイク
ダイレクトスパイクはボールがバックスピンしていると打ちやすいです。バックスピンしてうるボールをダイレクトスパイクする機会は実践でも非常に多いです。実際にアンダーで強打レシーブをしてみると、上がったボールはバックスピンしている事が多いと思います。
例えば、味方がスパイクを打って威力に押されて直接返球されるようなボールはバックスピンが掛かっていることがほとんどだと思います。
このボールが来ればチャンスです!バックスピンが掛かっているボールは軽く手に当ててあげるだけでもボールの回転で加速しやすいので、綺麗にダイレクトを打つことができます。力が要らないのでフォームを確認するにはもってこいのボールなんですね。
この練習は2人1組で行います。
- ネットの反対側からバックスピンを掛けたボールをネット上に投げてもらう
- フォームを意識しながら肘を伸ばして高い位置でダイレクトスパイクする
- 着地の時に体勢が崩れていないか意識して打ち切りましょう
②手投げダイレクトスパイク
バックスピンの掛かったダイレクトスパイクが安定して打てるようになれば、次は無回転のボールをダイレクトスパイクできるように練習しましょう。
練習方法は①のバックスピンが掛かったボールのスパイク練習と同じで、ネットの反対側から手投げで「無回転」のボールを投げてもらいます。それを正確にミートしてダイレクトスパイクを打ちましょう。
バックスピンと違い少し手にズッシリと重みを感じると思います。ミートミスもしやすくなるので、この無回転のボールをしっかり打ち切れるように練習を繰り返してみてくださいね。
この練習は2人1組で行います。
- ネットの反対側から無回転のボールをネット上に投げてもらう
- フォームを意識しながら肘を伸ばして高い位置でダイレクトスパイクする
- 着地の時に体勢が崩れていないか意識して打ち切りましょう
まとめ
ダイレクトスパイクは「コンパクト」で「シャープ」に打ち切ることが大切です。
また腕を振れるだけの空間をネットと体の間に作ってあげることで、ネットタッチのミスを防ぐことができます。4つのコツを意識しながらダイレクトスパイクをマスターしてみてくださいね!マスターしたら大好きなプレーになること間違いなしです!