レフトポジションのスパイカーに求められる能力はこの3つだ!について解説したいと思います。
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1.バレーボールのレフトポジションとは?
レフトポジションの言えば、バレーボールのエースポジションです。攻撃力が高く、レシーブ力も要求される難易度の高いポジションの1つでもあります。攻撃する場所はコート左側からが多いですが、ローテーションによってはライト側から攻撃することもあります。
レフトポジションで多い攻撃のパターンは以下の通りです。
- レフト側からトスの速度の速い平行トスで攻撃
- 2段トスと呼ばれるレシーブが乱れた時にトスを高く上げてスパイクする攻撃
- 時間差攻撃で様々な場所から別のプレイヤーと攻撃
- バックアタックなど後衛からの攻撃
このような攻撃パターンがあります。
かなり色々練習しないとだめですよね(笑)レフトポジションのスパイカーと一言で言っても様々なタイプの選手がいます。高さに自信があるので高いトスで攻撃するタイプ、俊敏さに自信があるので時間差攻撃で動きまわって攻撃するタイプなど色々なタイプの選手がいます。
バレーボールは派手にブロックの上からコートにスパイクを叩きつけても1点、時間差攻撃でスパイクを決めても1点、ブロックアウトでスパイクを決めても1点、どの方法で点数を獲得しても1点は1点です。
まず最初は自分が得意な攻撃を身につけて、他のスキルを手に入れていく事をオススメします!
2.レフトポジションに求められる能力とは!
レフトポジションの選手はスパイクはもちろんのこと、レセプション返球率やサーブ力などバレーボールのプレー全てが求められるポジションなのです。やりがいはあるポジションですが、ゲームの勝敗を決定づけるプレイヤーでもあるので責任は重大です。
- スパイク力・スパイク決定率
- レセプション能力などのレシーブ能力
- ゲームの流れを変える能力
他にも求められる細かい能力はありますが、レフトスパイカーに求められる能力は主にこの3つだと思います。バレーボールでレフトスパイカーに求められる能力について、詳しく解説します。
2-1.スパイク力・スパイク決定率
スパイクの決定力・決定率を上げるには、色々なスキルが必要になります。
例えば、高い打点のスパイク、コート奥に正確に打ち込めるボールコントロール、わざとブロックに当ててコートの外に出すブロックアウト等、バレーボールは「相手のコートに落ちる」もしくは「最後の相手が触ったボールが落ちる」と得点になります。
これらのスキルを駆使して、得点を多く稼ぐことがまずレフトポジションのエースは大切です。次の決定率です。「10本スパイクをしたうち何本が決まったのか、その内何本のスパイクが失点につながったのか」が大事になってきます。
当然ですが、「点数は多く稼いだが、スパイクミスによる失点が同じぐらいあった・・・」レフトスパイカーがこのような状況では、試合は確実に負けていることになりますよね。いかにミスを少なく得点を稼ぐか!これがレフトスパイカーの求められる能力となるのです。
2-2.レセプション能力などのレシーブ能力
次にレフトに求められるのはレセプション能力です。
一昔前はサーブカットやサーブレシーブという事が多かったですが、最近は「レセプション」という事が一般的になります。由来は元々海外で使われていた「レセプション」という言葉がオリンピックなどの解説で使われるようになり、日本でもレセプションと言うようになりました。
レフトポジションはスパイクで得点を多く稼ぐこと以外にも、常にレセプションに参加してセッターがトスを上げやすいボールを供給しなくてはなりません。セッターに正確なレセプションが返球された時と、返球されなかった時ではスパイカーの決定率が全然違います。
理由としては、主に2点が上げられます。
- レセプションが乱れた時は、攻撃の選択肢が極端に少なくなり、敵のブロックのマークが厳しくなる。
- 2段トスなどスパイカーがスパイクしにくい攻撃を展開しなくてはならなくなる。
他のスパイカーを生かして決定率を上げるには、正確なレセプションが求められるのです。
このレセプションの中心になるのが、リベロとサイドスパイカーであるレフトスパイカーなのです。自分でスパイクして得点する以外にもチームの決定率を上げるレセプションに積極的に参加する必要があるのです。
2-3.ゲームの流れを変える能力
最後3つ目には「ゲームの流れを変える能力」です!ある意味この能力が一番重要かもしれません。バレーボールには目に見えない流れというモノが確実に存在します。実際にバレーボールの試合をしたことがある人はよくわかると思います。
- なぜかこちらの攻撃が簡単に決まる流れ
- 逆に相手の攻撃が簡単に決まり続ける流れ
- ミスがミスを呼んでしまう流れ
- サーブが入らない流れ など
私も小学生の低学年からずっとバレーボールを続けていますが、数々の場面を経験したり観たりしてきました。この中でいい流れを手にしたチームはずっと格上のチームにも簡単に勝利したり、逆に格下に手も足も出ずに予選敗退したり・・・
バレーボールは、「ボールが常に空中にあり、ボールに触れることができるのはほんの一瞬」「1人でボールに触ることができる回数は1回だけ」。バレーボールは、このような極限の状態で正確にボールを操るスポーツです。
そのためメンタルからの影響を受けやすいスポーツです。それはなぜか?
数ミリボールに触れる位置が違ったり、コンマ数秒ボールのタッチが早いだけでボールは思いもよらない方向に飛んでいきます。さらに試合という緊張状態にあればズレはズレを呼びより大きなミスを連続で引き起こすのです。試合に勝つにはこのような悪い流れと断ち切り、いい流れに乗れる能力が必要なのです!
さいごに
私は3つのことが大切だと思っています。
- 試合前のアップの時から声を出すこと
- 上手くプレーしようと思わないこと
- 思いっきりの良さ[
①試合前のアップの時から声を出すこと
試合中追い込まれてから声を出すのは当然です。バレーボールの試合が始まる前のアップの段階から声を出す必要があるのです。それはなぜでしょうか。
・声を出すことにより緊張している事を忘れて緊張状態から解放される
・普段の練習で出しているチームの掛け声などを出すことで、普段通りのチームの雰囲気になり平常心に戻れる
②上手くプレーしようと思わないこと
上手くプレーしようと思う=ミスしてはいけない と考えてしまい普段通りの動きからズレが発生してしまいます。普段とは違う動きで行うプレーはミスに繋がってしまいます。
試合ではこう考える事をオススメします!
こうすることにより、全力でジャンプし全力で腕を振ってスパイクすることに集中できます。
ここで失敗したくないなぁーと思って打つスパイクが決まるわけないですし、迷いながらするレセプションが素早く落下地点に入ってボールにタッチできませんよね。練習でやったことは身体が覚えています!試合ではそう信じて全力でプレーしましょう。それが結果に一番早く結果に結びつきます。
③思いっきりの良さ
上の②と近い内容ですが、バレーボールのプレーは中途半端な動作でプレーしてはいけません。空中にあるボールを操るスポーツですから、少しでも早く身体をバレーボールに追いついて余裕を持つ必要があります。
レシーブをする1つの動作にしても、だらだら動いてボールの落下地点にギリギリ間に合ってレシーブするよりも、素早く落下地点に移動して余裕を持ってレシーブした方が返球率は格段に上がります。
少し話はそれますが、高校生や中学生の時に監督からよくこう言われませんでしたか?
私もかなり私生活の部分にご指導を受けましたが、今になってその意味を理解した気がします。プレーは確実に私生活から現れます。私も大学生の指導を行っていますが、性格がプレーにかなり影響されているのは事実です。ギリギリで行動するクセがついている選手は動きがダラダラしている事が多いです。全てはそうとは限りません。
しかしながら影響が出ているのも事実ですし、負ける可能性を少しでも排除するのは指導者ですので、このような指導をして頂いたのだなぁと思います。スパイク1つにしてもレシーブ1つにしても、練習した通り思いっきりプレーしましょう!
1つ勘違いしないように補足ですが、スパイクを全て振り回して全力でしろ!と言っているのではありません。フェイントするにもブロックアウトするにも迷いながらプレーするのではなく、そうプレーすると決めたのなら思いっきりフェイントかましてやれ!ってことなのです!