バレーボールで相手の強烈なスパイクをシャットアウトするのは、とても気持ちいですよね!チームがピンチの場面で1枚ブロックでドシャット!一気に試合の雰囲気が逆転する瞬間です!
今回はチームの雰囲気を一気に変えることができるキルブロックを決めるコツについてお話したいと思います!
Contents
バレーボールのブロックとは?
バレーボールではスパイクを止めるブロックという技術があります。この味方のブロックしかない状態では、相手の強力なスパイクに対抗する事ができなくなるのです。
- スパイクをシャットアウトするブロック
- スパイクのコースを限定してレシーバーが拾いやすくするブロック
- スパイクに触ることでスパイクの威力を弱めるブロック
ブロックと言われると①「スパイクをシャットアウトするブロック」に目が行きがちです。
しかし、勝つためにはレシーバーと連携する②「スパイクのコースを限定してレシーバーが拾いやすくするブロック」や③「スパイクに触ることでスパイクの威力を弱めるブロック」が必要になってきます。
強いチームはこの連携でのディフェンスが必ず強いです。
男性バレーを見ればわかると思いますが、一定レベルを超えると人間の反応速度を超えたスパイクが放たれます。このスパイクを拾って攻撃を展開しようとすると「スパイクの威力を弱める」or「スパイクのコースを限定する」必要があるのです。
シャットアウトするブロック(キルブロック)
さてさて、最近はバレー漫画が多く「ハイキュー」などでもよくバレー単語を聞く機会が増えました。シャットアウトするブロックの事を「キルブロック」と言います。言葉通り「殺すブロック」つまり相手スパイクを叩き落として強引に1点もぎ取るブロックです。
試合中にこのブロックが出た時は試合の流れも手に入れる事ができるほど、盛り上がるプレーの1つです。その分、難易度も高く止めるには最低限のブロックの高さは必要になります。
真下に叩き落とすようなブロックは相手が放つスパイクをブロックで被せてしまわないといけません。
- 腕をしっかりネットから前に出す事。上ではなく前へ!
- スパイクが打たれる瞬間に指までしっかり力を入れる事!
- ブロックを飛ぶタイミング
ブロックにはジャンプ力が必須!そのトレーニングを紹介しています!
その他のバレーボールのトレーニングについてはこちら!
①腕をしっかりネットから前に出す事!上ではなく前へ!
せっかく高さのあるブロックをしていても、腕が天井を向いていてはシャットアウトする事は難しくなります。スパイクがボールに当たった瞬間、角度を変えて相手コートに落ちる。そんなブロックになる腕の角度が必要なのです。
また腕が上を向いた状態でブロックするとパワーのあるスパイクには押し負けてフっ飛ばされてしまいます。しかし前に出すことにより、ブロックする時に体幹に力が入りやすいのでフっ飛ばされにくいブロックとなります。
②スパイクが打たれる瞬間に指までしっかり力を入れる事!
常に力を入れるのではなく「スパイクを打たれる瞬間」というのがポイントです。
意外とできていない人が多いのですが、手を広げて指まで力を入れる事でスパイクでふっ飛ばされる事が減ります。指を前に突き出すと危険なので、腕を前に出して手は少し上に向けるといいでしょう。
③ブロックを飛ぶタイミング
「飛ぶタイミング」これが一番大切です。ブロックを飛ぶタイミングが全然違うとどれだけ高いブロック、いい手の形をしていてもシャットアウトする事はできません。
ブロックを飛ぶタイミングが早すぎる場合
ブロックが落ちていく時にスパイクを打たれる事になります。ブロックの上を通過するスパイクはレシーバーが一番拾いにくいスパイクです。ブロックがあるから通常抜けてこないコースにスパイクが来るわけですから当然拾える確率はとても低くなります。
また早く飛びすぎるとブロックの上を通過するだけでなく、スパイカーがブロックを見る時間が増えるのでブロックアウトなどブロックを利用したスパイクを狙われやすくなります。
★ブロックを飛ぶタイミングが遅すぎる場合
ブロックが間に合わずノーブロックに近い状態で打ち込まれる事になります。もちろん拾える確率はとても低くなります。
具体的なブロック3つの練習方法
今回はブロックの基礎的な練習方法を3つ紹介します。動画でやり方を解説しているのでぜひ参考にしてみてくださいね。
- その場飛びブロック
- 1歩助走のブロック
- 3歩助走のブロック
ブロック練習方法①その場飛びジャンプ
その場飛び(サージェントジャンプ)でブロックをする方法です。
ブロックの基本的な「跳び方・手の出し方」を学ぶのに適しています。実践でも使う場面が多いブロック方法なので、この形でまずは手がしっかり前に出せるように練習しましょう。
ブロック練習方法②1歩助走
次に1歩助走でのブロックです。
移動したい方にサイドステップで1歩出してからジャンプします。サージェントジャンプに比べると、横に流れやすくブロックが手に前に出にくくなります。
しっかりと「体幹を真っすぐにしてジャンプすること」を心掛けて練習しましょう!
ブロック練習方法③三歩助走
ブロックの3歩助走の練習方法です。
3歩助走はブロックでジャンプする位置まで距離が遠い時に使うことが多いです。基本的に脚をクロスさせて横移動をする「クロスステップ」を使ってブロックを行います。
横に移動する力が強いので、体が進行方向に流れないように意識しながら練習してみてくださいね。ステップに関しては動画で脚を見て実際にやってみることをおすすめします!
キルブロックの心得
世界トップレベルのブロックは桁違いですね!高い上に形がパーフェクトです!ブロックは必ずブロックで得点を取ってやるんだ!という心構えが大切です!
相手のスパイカーが凄すぎて止まらない時でも、この気持ちがないとブロックでプレッシャーをかけてやることができません。たとえシャットアウトやワンタッチができなくても、「止めてやる」という意思が伝わってくるブロックはとても嫌なものです。
いいブロックをするにはしっかり腕を前に出す事とタイミングが大切という話はしました。それ+αで止めてやるという意思が加われば更に脅威的なブロッカーになれることでしょう。
ブロックには高さが必要です!ジャンプ力が欲しい人はこの記事を読んでくださいね!
ブロッカーとスパイカー1対1の駆け引き
この動画のブロック凄すぎます!必ずブロックしてやるという意思がビシバシ動画越しに伝わってきますね!
6人制バレーボールでは、コンビバレーでブロッカーが追いつけず1枚ブロックでスパイカーと勝負しないといけない場面が多々あります。そんな場面でいつも通りブロックしていたのでは、ブロック正面に打ってくるスパイカー以外シャットアウトする事はできません。
1対1になった時は、クロスに打つのかストレートにスパイクを打つかフォームや目線、得意コースまで加味して腕を動かしてシャットアウトを狙いに行きます。チームによっては、腕を動かさずに真っすぐしたままにしとけ!というチームもあります。それはレシーブに自信のあるチームである場合が多いです。
腕を振るブロックは読みが合えば強力なブロックですが、読みが外れればスパイクコースを広げてしまうレシーブを邪魔するブロックなのです。
ブロックが2枚そろった時は腕を振るな!
ブロックとスパイカーが1対1なら勝負を挑んで戦え!
と考えています。
上達してくると1枚ブロックにされた時点でほぼ得点されてしまいます。それならば少しでも触って威力を弱めるorシャットアウトしてしまう方がいいと考えるからです。
2枚そろった時に腕を振らない理由としては2枚ブロックが意思を揃えて同じ方向に腕を動かすというのが難しく、多くの場合2人のブロックに隙間ができてしまうのです。
チームの方針でブロックの位置やレシーバーの位置は変わるので、チーム内でしっかり話し合ってブロックシステムを構築していってくださいね!