バレーボールにはポジションごとにいろいろな役割があります。レフトのポジションとはなにか?役割はなにか?について今回はお話したいと思います。
レフトポジションで試合に勝つために出来ることはなんだろうか。求められる能力はなんだろうか。バレーボールをはじめたばかりの人やポジション転向を考えている人は、参考にして頂ければと思います。
Contents
レフトポジションとは
レフトポジションとは、ネットを正面に見てコート左側のポジションでプレーする選手です。バレーボールにはローテーションがあるので、常にスタートポジションは移動しますが、攻撃するのはレフト側になることが多いです。攻撃の中心選手でエース級の選手が配置されることが多いです。
バレーボールのレフトポジションに求められる仕事とは
レフトポジションは攻撃の中心選手が配置されることが多いですが、レフトポジションはそれだけではダメなのです。レフトポジションはスパイク・レシーブ・繋ぎの能力、あらゆる能力を備えていなければなりません。具体的にレフトポジションの選手にはどのような能力が必要かについて話していきましょう!
- 2段トスを打ち切る
- コンビネーション
- サーブカット返球率
- 繋ぎプレー
①2段トスを打ち切る
レフトポジションの選手は2段トスを打ち切れなくてはなりません。2段トスとは「高くて山なりのトス」です。サーブカットが乱れた時や強打レシーブが上がった時の最後の攻撃手段となります。綺麗にレシーブがセッターに返球されていない状況ではセンターポジションのクイックやライトポジションの平行トスなどは使えません。
最後の攻撃手段となるのが、レフトへの「高い山なりのトス」になるのです。
このトスをレフトが得点に繋げられるかどうかが勝敗のカギを握っていると言っても過言ではありません。強打レシーブから切り返して手に入れた得点はブレイクポイント(連続得点)になる場合が多いので、相手を点差をつけることができるのです。
試合中にレシーブが乱れた場合は、ほぼレフトに高いトスが上がると思ってください。レフトポジションになる選手はまず「高い山なりのトス」が打てるように練習しましょう。
②コンビネーション
レフトポジションの選手はコンビネーションにも積極的に参加しなくてはなりません。コンビネーションとは他のスパイカーと連携した攻撃のことです。
コンビネーションはレシーブが綺麗にセッターに返球できた時に使える攻撃です。高い2段トスよりも相手のブロック枚数を減らすことができるので、攻撃の決定率を大幅にアップさせることができるのです。レフトは高いトスだけでなく、このようなコンビネーションに積極的に参加しなくてはなりません。
- 2段トス(高いトス)
- レフト平行(レフトへの速いトス)
- 時間差攻撃(Aセミ・Bセミなど種類は多数)
- バックアタック(チーム事情による)
レフトが打つスパイクの種類は大きくわけても、これだけあります。レフトは得点を取ることが仕事ですので、得点を取りやすいコンビネーションを手に入れなくてはなりません。
③サーブカット返球率
レフトはサーブカットにも積極的に参加しなくてはなりません。一番スパイクを打たなければいけないポジションではありますが、スパイクを打てばいいだけではないのです。サーブカットも返球しながらスパイクを打てなくてはなりません。
相手も当然エーススパイカーに万全の状態でスパイクを打たせないようにサーブを狙ってくるでしょう。そのためサーブカットをする回数も多いポジションになるのです。サーブカットを自分で取って自分でスパイクを打つ!ということが非常に多いポジションなのです。
サーブカットが乱れてしまうと、ブロックは2枚・3枚とレフトについてきます。自分の決定率を上げるためにもサーブカットは狙われてもしっかりと綺麗に返球し続けなくてはならないのです。
④繋ぎプレー
レフトは強打レシーブやトスなど繋ぎのプレーも非常に多いポジションです。レフトが後衛に行ったときはレフト側でレシーブすることが多いため、相手レフトのクロススパイクが一番よく飛んでくるのです。リベロがいる場合は、センターレシーブに配置されることもあると思います。
その場合はコート後方に上がった場合はセンターレシーブの位置からトスを上げることも多くなるのです。レフトがこの繋ぎのプレーが下手だと簡単にスパイクが決まったり、味方に2段トス(高いトス)を上げられずに攻撃できないのです。
レフト向きのプレイヤーとは
レフトポジションは高いトスと打つ場面が多く、相手のマークは厳しくなります。その状況でもスパイクを決められないといけませんので、打点が高い選手でなければなりません。打点が低い選手の場合は高いトスを打ち切れずにブロックに捕まってしまう可能性が高いからです。
レフトに向いている性格の選手は、勝負所で思い切った勝負をできる強いハートを持った選手です。プレッシャーを感じてしまい、ミスしないようにとガチガチで動いているようでは決まりません。ある意味、破天荒で思いっきりのいい選手の方がレフトは向いている場合が多いです。
まとめ
レフトの決定率が低いと試合には勝てません。レフトが決まらないとレフトについていた相手のブロックがセンターをマークするようになります。そうなると、レフトは決まらない、センターは徹底マークされて決まらない。このようなじり貧な展開で負けてしまうのです。
2段トスを豪快に決めることも仕事ですが、ブロックアウトやフェイント、どんな手段を使ってでもチームに得点をもって帰るのが仕事です。派手に決める1点とブロックアウトで決める1点は同じだということをレフトが一番理解してプレーしましょう!そういう得点にどん欲な選手がレフトにいるチームはとても強いのです!
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