バレーボールを初めて最初に打つサーブはフローターサーブだった!という人は多いのではないでしょうか?無回転でフローターサーブを打つことによって、空気抵抗でボールが不規則な変化をしてとても取りにくいサーブの1つです!
バレーボールで唯一の個人技がサーブです!成功しても失敗しても全て自分の責任です!サーブって簡単そうですが、サーブを打つまでの間は独特の緊張感があって苦手っていう人が多いと思います。
バレーボールを始めて間もない時は、ローテーションでサーブが回ってくるのがとても嫌やでした(笑)教えている小学生や大学生からもよくこのような質問されることがあります。
バレーボールのキャリアによって質問の内容は様々ですが、このような質問が多いです。少しでもこの記事を通してサーブの悩みを解決できればと思います!
Contents
- 1 フローターサーブの打ち方
- 2 フローターサーブで最も重要なのは「トス」
- 3 フローターサーブは手のひら全体でボールを叩く
- 4 フローターサーブを相手コート奥を狙って打ちたい時
- 5 フローターサーブで相手コート前を狙って打ちたい時
- 6 フローターサーブのコツ①しっかりとサーブを打つ時にボールを上目遣いで見ること
- 7 フローターサーブのコツ②腕を振り切らずに「パンッ」とインパクトの瞬間に腕を止めること
- 8 フローターサーブのコツ③ボールを体の前で捉える(叩く)
- 9 1人で出来るフローターサーブの練習方法
- 10 実戦で使える!相手が嫌がるフローターサーブ!
- 11 【まとめ サーブの得点力UP!】フローターサーブの練習方法・実戦で使えるフローターサーブはこれ!
フローターサーブの打ち方
サーブを打つまでには8秒あります!
ゆっくり構えて落ち着いてからサーブを打ってくださいねー!
- サーブを打つ構えをして、打つコースを決めましょう!
- サーブのトスを上げるタイミングでトスを上げた手と同じ足を前に出してください!
- サーブを打つ方と逆の手を引いて腰を回転させてください!この時にボールから目を離さないように注意です。
- トスしたボールをしっかりみて、ボールの中心をしっかりミートしてください!
- サーブを打ち終わった時にスイングした腕が狙ったコースに振れているようにしましょう!
フローターサーブで最も重要なのは「トス」
フローターサーブを打つ時に一番影響を受けるのはサーブの「トス」です。サーブを打つのがいくら上手くてもサーブのトスが安定していないとサーブも安定して入らなくなってしまいます。
いいサーブを打つコツはいいトスをまず上げることが重要です。
トスの高さは手を伸ばした時の高さぐらいに上げるといいです。高すぎるとボールをしっかり捉えてミートするのが難しくなりますし、低すぎるとサーブの打点が低くなってネットを超えなくなります。
トスで上げたボールは上目遣いで見ると安定度がUPします!
アゴを上げてしまうと目線が上に行ってサーブが飛ぶ方向が見えなくてネットやアウトになっちゃうので注意です!ちょうどいい手を伸ばした位置ぐらいにトスできるように繰り返し練習するといいですよ!
- トスを手を上に伸ばした時の位置ぐらいに上げる
- 顎を上げない。トスを上目使いでみるように意識する
フローターサーブは手のひら全体でボールを叩く
フローターサーブは無回転で不規則な動きをすることが売りのサーブです。無回転のサーブを打つには、手のひら全体でボールの中心をミートすることが大切です!
指だけに当たって「バスッ」と音がしたり、叩く位置が中央から外れて「ボコッ」と音がしている場合はミートしているポイントが違う場合が多いです!意識してボールの中心を叩く練習をしてみてくださいねー!
手のひらでミートする!というのが大事ですよ!
フローターサーブを相手コート奥を狙って打ちたい時
相手チームの弱点がコート奥にある場合、そこを狙って打たなければならない時があると思います!
コート奥にサーブを打つという事は少しでも大きいとアウトになるので、正確なコントロールが求められます。
常のフローターサーブではトスしたボールの中心を捉えてサーブしていたと思います。コート奥をサーブで狙いたい時には、サーブの発射角度を少し上にする必要があります。
なので、少しサーブでボールをミートするポイントを下にしてやります。そうすることで、ボールは上に飛ぶので飛距離が伸びてコート奥に行くサーブになります。
フローターサーブでボールをミートする時は、手のひら全体でボールの中心をミートして下さい。
フローターサーブで相手コート前を狙って打ちたい時
強力なスパイクを打ってくる前衛スパイカーにサーブを取らせたり、後衛のセッターがセットアップしてくるポイントをサーブで狙ったりするときがあります。
サーブが短いとネットを超えずに即失点に繋がるプレーですが、場面によっては狙わなければいけない時もあります!
ネット前にサーブを狙う時はサーブを奥に打つより更に上方向にサーブする角度を上げてあげる必要があります。直線的なサーブではなく、円を描くようにコート前にボールが落ちるように意識して練習してください。
これ実は一石二鳥なんです。
前に打つサーブは手のひらでミートしないと、うまく狙えません。このサーブを練習しているうちに無回転サーブが打てるようになった小学生がたくさんいました。
直線的に打つサーブは手首を返してしまいドライブ回転(縦回転)のサーブになりやすいです。それに比べて上に打つサーブは、上に向けて打つので手首を返しにくいです。そのため、無回転のボールになりやすいんですー!
フローターサーブのコツ①しっかりとサーブを打つ時にボールを上目遣いで見ること
フローターサーブに限らずですが、バレーボールで顎が上がってしまうとプレーが安定しなくなります。
- アゴが上がると目線が安定せずに動くボールを捉えきれない
- 目線が上に行くのでボールをしっかり見ていない等 です。
レシーブ、スパイクにしてもバレーボールは動くボールを目でしっかり捉えて自分の身体に正確に当てる事でボールをコントロールするスポーツです。
動くボールに対して自分まで動いちゃうとボールが目で捉えられないわけなんです!
そうならないように「アゴを引いて上目遣い」でプレーすることによって、今よりプレーが安定すること間違いなしです!
フローターサーブのコツ②腕を振り切らずに「パンッ」とインパクトの瞬間に腕を止めること
サーブを打つ時にボールに手のひらが当たった瞬間に止めてみてください。
そうすると…あら不思議!
無回転でボールが飛んでいきます!
- 手のひらがしっかりボールにミートしていない、
- ボールを打つ時に手首が動いてドライブ回転してしまう。
この2つのパターンでサーブが無回転にならないことが多くみられます。
そこでインパクトの瞬間にボールを止めてあげることにより、「②のボールを打つ時に手首が動いてしまう」ことを防げるんです!
ボールが無回転であればあるほど、フローターサーブは変化します。完全な無回転は予想できない動きで相手に向かって飛んでいくので、相手もサーブを目で捉えきれずにレシーブが乱れるんです!
フローターサーブのコツ③ボールを体の前で捉える(叩く)
フローターサーブは頭の上でボールを叩いてしまうと、アゴが上がるので目線が上を向いてしまいます。
目線が上に向くとボール以外が見えなくなるので、ミスに繋がりやすくなります。フローターサーブを打つ時は、ボールを体の前にトスをして「ネットとボールが同時に視界に入る位置」で打つようにしましょう。
1人で出来るフローターサーブの練習方法
(1)トスを安定させる練習
トスが安定すれば更にサーブ成功率が上がります。
- トスをその場で狙った高さに繰り返し上げる!
- 上げたトスはサーブするのではなく、打つ時に両手でキャッチする!
この反復練習を繰り返すことで、トスが狙った高さに上げれるようになります。ある程度サーブトスが安定したら(2)壁に向かってサーブを打つ練習 に移りましょう!
(2)壁に向かってフローターサーブを打つ練習をする
まずは手のひらにしっかりボールを当てる練習からするのがいいです。コートを使って練習をすることもできますが、ボールを拾いに行くのが大変ですよね(笑)
壁を使って練習すれば、コートを使って練習するよりもいっぱい繰り返して練習できるのでオススメです。手にしっかりミートできるようになったら、コートでコースを狙えるようにサーブ練習をしましょうー!
- 繰り返し壁に向かって手のひらでミートして無回転になるようにする!
- ボールが飛んだ方向にしっかりスイングできているか確認する!
- ボールの側面や下側を叩かないように意識する!
壁に向かってサーブして真っすぐ自分の方にボールが帰ってきたら、サーブが真っすぐ飛んでいる証拠です!自動球拾いの完成です(笑)
実戦で使える!相手が嫌がるフローターサーブ!
自分が打たれて嫌なフローターサーブは何があるでしょうか?
打たれて嫌なサーブはどれも目で捉えきれなくて、身体の反応が遅れるものが多いと思います。この事から分かるように相手のレシーブを乱すには、相手が捉えきれない「変化」したサーブを打てばいいんです!
サーブが無回転で打つと変化する理由は空気抵抗です。無回転のボールは空気の抵抗が不規則です。その不規則さがボールにも不規則な変化を発生させます。ということは、空気抵抗を増やしてあげれば変化は大きくなるんです!
空気抵抗を上げるにはどんな方法を思いつくでしょうか?
速いサーブを打ってみたり、より無回転なサーブを極めてみたり…色々方法はあると思います!ただ速いサーブを打つにはリスクが伴います。サーブが速い分コントロールが難しいですもんね・・・他にも方法はあるんです!
「コートのエンドラインより更に後方に下がって無回転サーブを打つ」です!
大きい体育館でこれをやられた日にはたまったもんじゃありません(笑)絶対取りたくないぐらい変化します!しかもサーブを打つ側は打ちなれてしまえば、さほどミスするサーブではないので、バンバンいいフローターサーブが入ってきます!
距離が長いことにより空気の抵抗が上がってより変化するというわけなんです!コートのエンドラインから打つより難易度は高いサーブなので、練習して実戦で試してみてくださいねー!
【まとめ サーブの得点力UP!】フローターサーブの練習方法・実戦で使えるフローターサーブはこれ!
サーブはバレーボール唯一の個人技です。その分、失敗すれば自分の責任になるのでプレッシャーもかかるプレーです。他のプレーとは異なり1人でも練習できるプレーなので地道に練習してサーブの成功率を高めていきましょう!
フローターサーブが安定してきたら次はコースにサーブが打てるように練習しましょう!コースにいいサーブが打てるようになれば、相手のサーブカット(レセプション)を乱すことができます。
相手のサーブカットを乱すことができれば、相手の攻撃の選択肢は一気に少なくなり、味方ブロッカーがシャットアウトしたり、スパイクミスが発生しやすくなりチームの得点が取りやすい状態になります。
バレーボールのファーストプレーはサーブです。いいサーブが安定して入るチームは強いですよー!