バレーボールで強打レシーブ(ディグ)が必ずキレイに上がる3つの方法についてお話したいと思います。
ブロックが間に合わず・・・強烈なスパイクを打ちこまれて「もうダメだ・・・」と諦めた瞬間。スーパープレーでその強烈なスパイクを拾い上げて、味方がスパイクを決める。
このスーパープレー1つでバレーボールの試合の流れは大きく変わります。強打レシーブはそれほど相手にダメージを与える事ができるプレーなのです!
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Contents
なぜ強打レシーブを「ディグ」と言うのか
最近、バレーボールの実況を聞いていると聞きなれない用語が増えたように思うのは私だけでしょうか?
ディグとはなにか?そう!バレーボールの強打レシーブやスパイクレシーブの事なんです!
海外でよく使われるバレーボール用語ですが、日本ではテレビの試合実況ぐらいでしか聞かないかもしれません。ディグとは日本語にすると「掘る」いう意味になります。
アンダーハンドパスでレシーブしている様子が穴を掘っているように見えるからだそうです。オーバーハンドパスで強打レシーブをしても「ディグ」と言います!
ちなみにサーブカットやキャッチの事は「レセプション」とテレビの試合実況では言います!
バレーボールの強打レシーブ(ディグ)基本的な構え
バレーボールのスパイクは時速100kmを超える速度で放たれます。この強烈なスパイクを上げるにはスパイクを打たれる前のレシーバーの準備態勢が大切です!
例えば、時速100kmで放たれるスパイクに直立不動で手を横にピシっと密着させた状態で強打レシーブ(ディグ)できるでしょうか?当たり所によっては病院送りになります(笑)
バレーボールって柔らかい分、ダメージ大きいのですよ!
人間の反応速度を超えるスパイクを上にレシーブする・・・バレーボールのテレビ実況では簡単に強打レシーブ(ディグ)している選手を見ますが、実際にやってみると全く反応が追いつきません(笑)
バレーボールのスパイクはとてもスピードが速いので、どこに来ても反応できるレシーブフォームが重要となります。
- 肩幅より広く開いて、腰を深く落とす(低いボールにも届くように)
- 低い体勢をキープしたまま、かかとを少し浮かす(すぐに動ける体勢)
- ①②の体勢のまま両手を前にピンと出したまま構える(速いボールにも手が出るように)
以上が強打レシーブ(ディグ)の基本的な構えになります。
バレーボールの強打レシーブ(ディグ)注意点
強打レシーブ(ディグ)を行う際に意識的に注意したいことをお伝えしたいと思います。小学生や大学生のコーチをする機会が多いのですが、強打レシーブ(ディグ)がうまく上がらない人には共通の特徴があります。
- スパイクが怖くて目を背けてしまう。または薄めになる
- レシーブする時にへっぴり腰になる
- ボールを腕だけで捉えようとして腕を振り回す
- ボールの威力を半減させようと腕を引いてレシーブしてしまう
- 膝がかなり前に出てたレシーブフォームになっている
小学生に多いのですが、強打レシーブ(ディグ)する時に怖くて目を背けたり、薄めになってしまう子がいます。スパイクをしっかり見てレシーブする事でボールの動きを正確に取られることができます。
例えば、ボールが横回転してるから横にまがる!ボールが無回転のスパイクだからアウトになる!などなどです。バレーボールから得られる情報はとても多いので、意識的に見るように心がけましょう!
それもバレーボールが怖くて見れない人は通常のアンダーパスやオーバーパスの時から見る癖をつけると自然と見れるようになりますよ!他によくあるパターンは、「レシーブする時にへっぴり腰」になるパターンが多いです。
- レシーブの重心が後ろになるので前のボールの反応が遅れる
- 腰が高い位置になるので低いボールに反応が遅れる
- 頭が前に来るので上に来たボールへの反応が遅れる
などなど。
コンマ1秒を争う強打レシーブ(ディグ)ではレシーブフォームによる少しの遅れが命取りになるのです。
またこのような腰の出た姿勢の方が楽な人がなりやすいフォームなので、改善するのにかなり時間がかかります。
小学生の子ならバレーボール歴が短いのですぐ直りますが、大学生のような長年やってきているプレイヤーはなかなか直りませんでした。まだバレーボール歴が短い選手の方で「へっぴり腰」になっている人は意識的に改善しましょうね!
バレーボールの強打レシーブ(ディグ)コツ① 腕を前に出して構える
強打レシーブ(ディグ)は腕を前に出して構えましょう。なぜ強打レシーブ(ディグ)は腕を前に出して構える方がいいのでしょうか?
それはスパイクの速度が速いからです!
え?スパイクなんだから速くて当たり前でしょ?今更なにを言ってるのと思うかもしれません!でもスパイクは速いんです!手を前に出す動作を惜しむほどに!「だから早く準備しましょうね」と冒頭から書いていました!
腕を前に出して構えることでなにをしたいのか。それはスパイクが腕に当たったら上がる状態を事前に作り出しておきたいのです。つまりボールが腕に当たりさえすれば勝手に上に上がるようにする。そうすることで3つのメリットがあります。
- 強打レシーブ(ディグ)の時に構える動作のショートカットできる
- 強打レシーブ(ディグ)の時にスパイクを腕に当てる事だけに集中できる
- 強打レシーブ(ディグ)の時に目線がズレない]
スパイクが飛んできてから手を前に出して構えていたのでは、間に合いません。手を出すのが遅れれば、スパイクされたボールを捉える事ができずに予想だにしていない方向にボールは飛んでいきます。
腕を前に出す事で強打レシーブ(ディグ)の構える時間を少なくし、飛んできたスパイクを腕に当てることに集中できる。腕を前に出して強打レシーブ(ディグ)することにはこんなメリットがあるんです!
バレーボールの強打レシーブ(ディグ)コツ② ボールに合わせて手を振らない
スパイクされたボールが少し上の方にくると腕を振って追いかける人が多いですが、これも強打レシーブ(ディグ)が上がらない原因の1つです。それはなぜでしょうか?
例えば、野球のバッターが下記のようなプレーをするとします。
さて、どちらの方が成功率が高いでしょうか?
当然、①のバントしてボールをコントロールする。ですよね。
強打レシーブ(ディグ)も同じように、止まっている腕にスパイクを当てる場合と腕を振り回してボールを腕に当てる場合、どちらが難しいでしょうか。腕を振って強打レシーブ(ディグ)でボールをコントロールするのは至難の業ですよね。
この結果から何がわかるかと言いますと、強打レシーブ(ディグ)は壁に徹しなくてはなりません。ボールが来る前、ボールが当たる瞬間はなるべく動きを止める必要があるのです。
当然、動きのあるボール(スパイク)を強打レシーブ(ディグ)する訳ですから、レシーブする側は動かない方が強打レシーブ(ディグ)できる可能性がぐっと上がります。
バレーボールの強打レシーブ(ディグ)コツ③ スパイカーを見てスパイクの方向を予測
「バレーボールの強打レシーブ(ディグ)コツ② ボールに合わせて手を振らない」では、スパイクを打たれた瞬間は動いてはいけないと紹介しました。
しかし、腕にスパイクが当たれば上に上がるレシーブも当たらなければ始まりません。
スパイカーも強打レシーブ(ディグ)されないように必死で難しいレシーバーのいないコースにスパイクしてきます。そこで重要になるのはこの2つです。
- ブロッカーとの連携
- スパイカーのクセ、視線、体勢の情報からボールを予測
とても速いスパイクをノーブロックで強打レシーブ(ディグ)をするのは至難の業です。であれば、スパイクが飛んでくるコースを限定してやればいいんです!
そう味方のブロッカーと連携して強打レシーブ(ディグ)をするんです!ブロックとレシーブの連携は試合で話し合うことが大切です。
- ブロッカーにクロスコースをブロックで抑えて、ストレートコースにスパイクが飛んでくるようにしてね。
- ライトスパイカーは○○コースが得意だから抑えてね。
などなど
ブロッカーと連携することでスパイクが飛んでくるコースを極端に限定するのです。強力なブロッカーがいるチームは強打レシーブ(ディグ)がよくあがります。それはこういった理由があるからなんです!
またブロッカーの連携もした上で、スパイカーのスパイクをする体勢やクセなどを見て瞬時に判断する必要があります。例えば身体が傾いているからフェイント!前に突っ込め!ストレートコースに身体を向けているからストレートに構えよう!などなどです。
スパイカーの体勢や目線などでコースを予想できることが多いです。また人には得意不得意なコースがありますので、事前に研究して試合に臨むのは非常に有効と言えます。
強打レシーブのおすすめ練習方法
レシーブ練習方法①強打直上レシーブ
この練習方法は打たれた強打を自分の真上に上げるレシーブ練習です。このレシーブ練習の効果は大きくわけて以下の2つです。
- レシーブがネットを超えないようになる
- 球際が強くなる(ギリギリでも拾える)
強打レシーブはボールに威力があるので、まともにぶつかるとアウトになったり相手コートに返ってしまいます。
強打レシーブは打たれたボールの下にレシーブの腕を入れることで真上にあげることで、綺麗に自分のコートにレシーブすることができます。
この強打直上レシーブはボールを真上に上げるための「レシーブの面の角度」を覚えることが出来る練習なので、自然と打たれたボールの下にレシーブの腕を入れることができるようになります。
バレーボールの強打レシーブ(ディグ)まとめ
バレーボールは「事前準備」「読み合い」のスポーツでもあります。
強打レシーブ(ディグ)をするには「事前準備」がとても重要です。事前に用意されたレシーブの構えが無ければコンマ1秒を争う強打レシーブ(ディグ)の成功率は上がりません。
腕を前に出すや、腰を低くして構えるレシーブフォームなどは少しでもボールの反応を早くするためにあります。強打レシーブ(ディグ)でボールへの反応をよくするには、身体のトレーニングも必要ですし、強打レシーブ(ディグ)の練習で反復して強打をレシーブして目を慣らす必要もあります!
レシーブは一朝一夕では身に付けることはできません!日ごろからスパイカーのクセを意識して観察することや、身体を消えて早く動ける身体を作ること。レシーブ力を上げることは沢山あります!
筋力トレーニングなどバレーボールに適したトレーニング方法を他の記事でも数多く紹介しています!自らの身体で実験して効果のあったトレーニング方法などを紹介していますので、バレーボールプレイヤーの方はぜひ参考にしてくださいね!