プロテインは筋肉を鍛えたい時に飲むサプリメントとして有名です。プロテインは内臓のダメージを与えるサプリメントなのでしょうか?
今回はプロテインは内臓に悪いのかについてお話します。
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たんぱく質の機能
まずはたんぱく質の機能についてお話します。たんぱく質は人間が動くのに必ず必要な栄養素です。たんぱく質と一言で言っても実は1種類ではないのです。約3万~10万種類のたんぱく質があるのです。
たんぱく質を原料として人間は運動をしたり、内臓を動かしたり、栄養を体に巡らせたり、様々な生命維持に必要な動きをします。たんぱく質は体を動かすアスリートにとって無くてはならない栄養素なんですね。
筋力トレーニングでたんぱく質が必要だと言われる理由
筋力トレーニングで傷ついた筋肉を修復するのにたんぱく質が必須だからです。筋力トレーニングをして筋肉が傷ついた時に体内にたんぱく質が十分にあると「同化作用(アナボリック)」という作用が起こります。同化作用(アナボリック)とは筋肉にたんぱく質を吸収して成長させることを言います。
逆に体内に十分なたんぱく質がない状態で筋力トレーニングを行うと「分解・異化(カタボリック)」という作用が起こり、筋肉を分解して身体を動かすのに必要な栄養を得ようとするのです。つまり「たんぱく質」がない状態で筋力トレーニングを行ってしまうと筋肉が分解されてしまうのです。
そのため、筋力トレーニングにはたんぱく質は必須なんです。
- 同化作用(アナボリック)筋肉にたんぱく質を吸収して成長させる
- 分解・異化(カタボリック)筋肉を分解してしまう
たんぱく質を摂取しすぎるとどうなるのか
たんぱく質を摂取しすぎて健康に悪影響を及ぼすという事例はありませんが、過剰摂取は身体に悪影響を及ぼします。考えられる悪影響はこの2つです。
- 太ってしまう
- 内臓が疲労してしまう
①太ってしまう
たんぱく質を摂取することだけを目的としていると太ってしまう可能性が高いです。理由はたんぱく質が多く含まれている食品は「肉」や「卵」などカロリーが高い食材が多いからです。
たんぱく質を多く摂取しようと頑張った結果、脂質や糖質を摂取しすぎて太ってしまうということが考えられます。出来るだけ食材からたんぱく質を摂取することが望ましいですが、カロリー過多になってしまいますので、高たんぱく低カロリーな食事を意識してみましょう。
それでも目標の摂取たんぱく質の量に行かない場合はプロテインで摂取するようにしましょう!
②内臓が疲労してしまう
たんぱく質の過剰摂取は内臓を疲労させてしまいます。人間が一度に栄養として分解できるたんぱく質の量は決まっています。この量を超えて摂取したたんぱく質は不要な栄養素として分解されて排出されます。この時に腎臓や肝臓を多く動かすことになるので、内臓を疲労させてしまうのです。
一度に吸収できるたんぱく質の量は決まっているので、プロテインの過剰摂取をしても効果は得られる効果は同じです。それどころか内臓にダメージを与えてしまいますので、適量を摂取するようにしてくださいね。
プロテインは人工的なモノだから身体に悪い?
あるお医者さんが書いた本でプロテインは人工的なものだから、オススメできないという内容の本がありました。
タンパク質は、私たちの血肉をつくる非常に重要な栄養素です。
ただ、糖質や脂質と違って、分解の過程で尿素窒素などの毒素を産出します。
これら毒素は腎臓の濾過機能によって尿として体外に排出され、私たちは健康を保っています。
腎臓は非常に重要な臓器なのですが、人工的に大量のタンパク質を摂取することは、その働きを腎臓に強要し疲弊させ、重大な被害を生みかねません。
また、タンパク質の大量摂取は骨に悪い影響を与えるという論文もあります。
こうした人工物で健康体をつくろうというのは大きな間違いなのです。
このような内容でした。お医者さんが言いたいことを要約すると、
- 人工的なプロテインやサプリメントでたんぱく質を摂取するのは体に悪影響が出る
- プロテインなどの人工的なサプリメントはたんぱく質が大量に入っている
お医者さんの意見をまとめるとこんな感じでしょう。
つまり人工的なたんぱく質であるプロテインは肉や卵などと比べてたんぱく質の量が多く過剰摂取に繋がるので体に悪いのだ!ということのようです。
たんぱく質の適量を理解していれば、過剰摂取にはならない
プロテインは効率的にたんぱく質を摂取するためのサプリメントなので、大量のたんぱく質が入っているのは当然です。また脂質や糖質など余分な栄養素を過剰摂取しないために、プロテインでたんぱく質を摂取するのです。
肉や卵だけで目標のたんぱく質を摂取しようとすれば、他の栄養素の過剰摂取となり体に悪影響を及ぼしてしまうのです。自分が1日どれだけのたんぱく質を摂取すれば目的の体作りが出来るか理解して、適量のたんぱく質を摂取しましょう!
人工のたんぱく質など存在しない
プロテインが薬や人工的な物質のように勘違いしている方がいますが、それは違います。プロテインは「大豆」や「牛乳」をもとに作っているものです。つまり、「人工的なたんぱく質」ではなく「人工的」に大豆や牛乳などを加工してたんぱく質の集めた製品なのです。
人工的に作り出したたんぱく質ではないのです。より効率的にたんぱく質を摂取できるように「たんぱく質」を取り出してまとめた製品が「プロテイン」なのです。
【まとめ】プロテインは内臓に悪いのか?
どの栄養素でも同じですが、過剰摂取をしていいことはありません。一度に吸収できる量は決まっているので、自分に必要なたんぱく質の量を調べて適量を摂取してください。
結果、プロテインが内臓に直接悪影響を及ぼす事はないが、過剰摂取は体に悪影響を及ぼす可能性があるので注意しましょう!